動物共生社会


政府は鳥獣を含めた動物共生社会を真剣に目指すべきだろう。

何もしない環境大臣では何も守れない。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211225-OYT1T50160/

ヒグマが住宅街で人を次々襲い空港封鎖も…被害相次ぎ、死傷者は過去最多12人

 北海道で今年度、ヒグマに人が襲われる被害が相次いでいる。死傷者12人、目撃2163件(11月末時点)といずれも過去最多で、札幌市の市街地でも住民ら4人が負傷。駆除を中止したことによる生息数の増加や、ドングリなどのエサ不足も影響しているとみられる。道は、1月末までとしている狩猟期間を春まで延長することも検討している。

ヒグマ

 札幌市東区の住宅街で6月の早朝、40~80歳代の住民ら4人がヒグマに襲われた。オスのヒグマ(体長約1メートル60、体重158キロ)がごみ出しの男性らを次々と襲い、近くの陸上自衛隊丘珠駐屯地に侵入。滑走路を共有する札幌丘珠空港が封鎖され、計8便が欠航する事態となった。

 山がない東区での出没は、市が記録を取り始めた2004年以降で初めて。市は、繁殖期にメスを探し、山間部から河川や水路を伝ってきたとみている。

 近年は年間の死者が0~1人だが、今年度は4人が犠牲になった。津軽海峡に面する福島町では7月、農作業中の70歳代女性が襲われて亡くなった。畑はヒグマが生息する地域だが、これまで人を襲うことはなかった。現場を調査した道立総合研究機構の釣賀一二三研究主幹は「ヒグマはある程度、人と共存できていたとみられる。今回は女性とばったり遭遇し、本能的に襲った可能性がある」とみている。

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https://www.yomiuri.co.jp/national/20211225-OYT1T50160/2/

 道は1965年度から、冬眠明けに捕殺する「春グマ駆除」を行ってきたが、頭数減少で90年度から中止。その結果、推定生息数は増え、2020年度は1万1700頭と90年度から倍増した。さらに今年は、川を 遡上そじょう するサケやカラフトマスが減り、ドングリも不作で深刻なエサ不足が発生。クマがエサを求めて人家に接近し、目撃が増えたとみられる。

専門家「新しいフェーズに入った」

 ヒグマの生態に詳しい酪農学園大の佐藤喜和教授は「生息数の増加などで人とクマとの接点が増え、新しいフェーズに入った。生活圏をできるだけ分け、森に入る際はクマがいることを前提として行動しないといけない」と指摘する。

 道は現在、狩猟期間(10月~翌年1月)を最長4月15日まで延長することを検討中だ。担当者は「人間への警戒心が薄い個体に恐怖心を持たせ、被害を減らしたい」としている。

 ◆ ヒグマ =日本では北海道のみに生息し、国内最大の陸上動物。オスは400キロを超えることもあり、本州などに生息するツキノワグマよりはるかに大きい。植物の実や茎を主食とするが、シカやサケ、マスも食べる

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