母性原理 vs. 父性原理

 



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象徴的に父性・母性と言っているだけで、必ずしも父親が父性原理を担い、母親は母性原理を担う訳ではない。

同様に、両親以外の人、環境がや経験が、父性原理・母性原理を提供することもある。父性においてはむしろ、家の外の刺激・経験で培われ、補強されることは普通のことだ。

ところが、父性原理が十分に取り込めないまま成人し、社会に出てからも自己学習などの機会が不十分な場合は、いびつな人格形成になる。

勿論、母性原理が不十分な場合も、人間性に欠陥と言うべき特性を持つことになる。

自分で意識しなければ、自省全体を通して歪(いびつ)さは維持され、高齢になるとむしろ強く出て、集団の中に身を置くのは難しくなる。

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多くの人と交わっていくうちに、バランスは修正されるが、やはり若い時でないと習性は簡単でない。社会に出てしまった後では、結婚してしまった後では、時間的、精神的に余裕もないため、自己変革などと言ったことには取り組めるものではない。

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